一橋ビジネススクール経営管理プログラムは、企業でマネジメントの中核を担う経営人材を育成するため、以下の目標を設定しています。
経営理論の修得を目的とした講義と、修得した理論を活用した演習の反復により、効果的な経営能力の定着を目指します。
「理論と現実の往復運動」が一橋ビジネススクールの教育コンセプトです。
企業・官公庁に勤務されている方々を対象にしたプログラムです。現在の仕事を続けながら、夜間に都心の千代田キャンパスで学びます。先端的なマネジメント研究に取り組む常勤教員による講義と、豊富な経験を有する実務家教員による講義を効果的に組み合わせて、将来を担う高度経営人材を育成します。
経営戦略、財務会計など、プログラムの基本となる科目群です。
コア科目を補完する科目群で、専門性がより高い科目や、ビジネスの世界の第一線で活躍している実務家による科目(経営者講義等)などが提供されています。
1年次春夏学期の必修科目です。経営リテラシーを高める基礎固めとして「読み、書き、論じる」力を養いつつ、企業で日々直面する問題に基づいて、自らが解決すべき課題を設定することを目指します。
1年次秋冬学期の必修科目です。導入ワークショップで設定した課題を、どのような手法で解き明かしたらよいか、様々な学術的な方法を学びます。これが2年次ワークショップでのリサーチにつながります。
2年次の必修科目です。各自の問題意識にしたがって調査・研究を進め、教員や受講者との討議を通じて経営思考力を深める場となります。その成果がワークショップレポート(修士論文)となります。
経営管理プログラム内のサブプログラムとして開講されるものであり、将来ツーリズム産業、ホスピタリティ産業をリードする経営幹部候補生の育成を主眼としています。
修士課程経営管理専攻経営学修士コース経営管理プログラムの修了要件は、2年以上在学し、34単位以上(演習10単位以上を含みます。)を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、学位論文の審査及び最終試験に合格することとします。
一橋ビジネススクール 経営管理専攻では3つのプログラムを用意しています。各プログラムの特徴は次の通りです。
プログラム | カリキュラムの違い | 平均年齢 | 場所 | 受講時間 |
---|---|---|---|---|
経営分析 | 社会人・新卒を問わず、 経営に関する高度な分析能力を持つ人材を育成 |
27歳(除5年一貫) | 国立 | 昼 |
経営管理 (ホスピタリティ・マネジ メント・プログラムを含む) |
主に企業・官公庁に勤務している方を対象とし、 将来を担う高度経営人材を育成 |
37歳 | 千代田 | 夜 |
金融戦略・経営財務 | 金融・財務の知識とスキルを有した 「金融プロフェッショナル」人材を育成 |
32歳 | 千代田 | 夜 |
※2024年度入学者
大久保 柳華さん
2023年度入学
最近のスタートアップ企業や中小規模の企業では、早い段階で経営層に入る人もいると思います。そうした方々にも改めて経営を学ぶ機会にチャレンジしていただきたいですね。忙しくて余裕がないかもしれませんが、まだ自分の経営スタイルが確立されていない時期や、経営に躓きを感じている時など、経営の理論に立ち返ることは意義があると思います。
一橋ビジネススクールでは、講義だけではなくグループディスカッションを多く実施し、議論を通じて経営についての理解を深化させていきます。授業中に提示された課題に対して、少人数のグループによる情報収集やディスカッションを通して解を導き、授業で発表します。これらは、ホスピタリティ・マネジメント・プログラムを含め経営管理プログラム共通の講義です。
競争(事業)戦略と全社戦略を中心とする経営戦略論の基本的な考え方を理解した上で、現実の状況に適用できる水準で、分析・策定するための基本的な能力を獲得することを最終的な目標とします。基本用語などを表面的に知るのではなく、経営戦略の基本的な考え方を体得して、実際の状況に応用できる水準にまで戦略リテラシーを引き上げます。
著名な経営者の方による講義です。日本企業が、今後、多様な人材がイノベーションを起こすグローバル競争の中で、勝ち抜いていくためにはどうすればよいかを考えます。先が見えない時代に、答えを探し、決断を下すプロセスを過去の実例を題材に追体験しながら、経営者に求められているリーダーシップについて考察を深めます。
この授業では、企業の人材活用に関する問題を解決するための知識とスキルを学びます。講義を中心に、ケース討議やゲスト講演を交えながら、人材マネジメントの考え方や人事管理の実際について学びます。 事前に指定された資料を読み、予習課題とケース討議課題を準備することが求められます。
※教員により授業の進め方、組み立て方は異なります。ここで紹介された内容は、各講義の標準的なものとなります。
経営管理専攻の3プログラムには、以下のような受講生が在籍しています。
プログラム | 経営分析 | 経営管理 | 金融戦略・経営財務 |
---|---|---|---|
年齢 | 27歳(除5年一貫) | 37歳 | 32歳 |
入学前身分 | 新大卒41% 社会人37% 留学生他22% |
社会人100% | 社会人100% |
男女比 | 男59% 女41% | 男73% 女27% | 男72% 女28% |
国籍割合 | 日本63% 海外37% (中国、台湾等アジア圏中心) |
日本95% 海外5%(中国、韓国他) | 日本98% 海外2% |
※2024年度入学者
主要な担当授業名:
M&Aの理論と実務
研究分野:
M&A、企業価値分析、コーポレート・ファイナンス
専門領域:
最近の研究上の関心は、日本経済の生産性向上という問題意識から、スピンオフ、エンゲージメント、組織イノベーションと財務リテラシーなど、企業価値論とコーポレート・ガバナンスの融合領域にある。
主要な担当授業名:
財務会計
研究分野:
財務会計、企業価値評価
専門領域:
最近の研究上の関心は、1)会計属性の国際比較、2)会計制度の変革の経済的影響の測定、3)無形資産の管理・測定・評価・開示、4)リスク情報およびリスク管理情報の経済効果の測定、5)自発的な情報開示が企業行動および企業評価に与える影響、などにある。アーカイバル・データやサーベイデータを活用して上記のテーマを実証的に分析している。
主要な担当授業名:
マーケティング
研究分野:
技術普及論、ユーザーイノベーション論、グローバルマーケティング
専門領域:
ハイテク分野において、いわゆる「イノベーションの死の谷」現象がなぜ発生するか、克服には何が必要か、という視点から、ミクロ視点での普及学を研究。その延長としてユーザーイノベーション論、シナリオ構築による未来洞察手法、デザインとイノベーションの関係なども研究している。
主要な担当授業名:
ホスピタリティ・マーケティング、ワークショップ
研究分野:
観光マーケティング、観光客の行動分析
専門領域:
主な研究テーマは、観光客のリピート動機およびリピート行動の分析、観光地の住民態度研究である。温泉客を研究対象にしてきたこともあり、ウェルネス・ツーリズムにも関心がある。
〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内
経営管理プログラムは夜間に開講されますので、日中に企業・官公庁などに勤務されている方が多く受験されます。
経営管理プログラムの学生募集要項、入学志願票をダウンロードできます。
経営管理プログラムのパンフレットをダウンロードできます。
合格者数
65名
入試倍率
5.6倍
修了率
91.8%
※2024年度実績
2024/11/18
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